冨樫とエミネムを応援する日記

ほぼHUNTERXHUNTERの感想

ヒソカがやられそうな件

・356回(ジャンプ感想 27号)

 アカン……完全にパターン入ってる。天空闘技場という舞台をこれでもかと活かしたクロロのコンボにより大ピンチのヒソカ。「100%オレが勝つ」はいかがなものかと思ったけど、ボマーとやった時のゴルア以上に「この条件なら倒せる」の段取りを組んできたクロロ……さすが団長です。

 ハンターと同じくらい楽しみにしてる喧嘩稼業だと、主人公がクロロポジションでとにかく手段を選ばず相手(石橋、佐川弟)を攻略していく――そこが痛快なのだけど、ヒソカファンとしては「卑怯者(敗者が最後に吐く言葉)」と言いたくなってしまう。

 いやしかしこれだけワンサイドゲームになるのはびっくり。信仰告白をすると、僕はあの7巻の髪をおろしたシーンのナレーション「自分以外の誰にも属さない」「自分が最強だと理解しているからだ」にズギューンとされてからは、ずっと最強格の1人として見てきていて、ここ10年ネットでどれだけ「ヒソカさん(笑)」と言われようとも片時も疑うことはなく、「負けるとしたらゴンだけ」という、刃牙における勇次郎なみに信頼してきたわけです。

 だけど、爆弾による手足の欠損(ウボーさんで遠くに行ったリアリティが急速に戻ってきてる)、バンジーガムの保険消失、「おや…?ボク死ぬのかな…?」発言、さらに先週金曜日に公開された石田スイとの対談を見るとさすがに勝利を盲信するわけにもいかなくなってきました……。



 だってこの発言!!!1↓

「今の本編でのネームもそんな感じで、周囲の環境やバトルの設定だけを与えて、ヒソカの動き自体はキャラクターが動くがままに任せてみると、最後は上手くハジけてくれました」
「でも、ちょっとブレーキかけちゃったんだよなぁ」
「彼はもっと行きたがっていたのに、自分の中でブレーキをかけちゃったところがあって。そこは少し心残りですね」


ブレーキ? 心残り??


 普通に読めば天空闘技場の一戦が終わった後にこの話をしてるわけで、最悪ハジけて死んでます。まじでヒソカ退場だったら少なくとも会社休むぞ…。



 あらためて次の展開を冷静に考えてみると、“最後は上手くハジける”とあるので今回のピンチからなにかはやってくれるはず。「どうせ死ぬなら……か♡」からの

1.奥の手だ!!(念の新技)
2.巻き添えだ!!(バンジーガムで人形の刻印を強制接着→クロロの意図しない規模の爆破へ)
3.もうこれで終わってもいい だからありったけを(覚醒したヒソカさんへ)
4.化けて出るぞ(死後の念系≒残念)

 なんだろう。やっぱり3に近い、猛りを全開にした/理性をぶっとばした姿(淵のさらに先)を見せてほしい。ほんとーに能力とられてゴンと不能コンビ結成の流れはやめてほしい。

人気ウソバレ
カラカラ…
ヒソカの車椅子を押すノブナガの絵から始まる
ヒソカはあの戦いの後能力を盗まれた、そして重傷を負っていたため病院に搬送された
トドメを刺さずに助けた理由は、スキルハンターで盗んだ能力はその持ち主が死ぬと使えなくなるためである
・・・搬送されたその後、治療を受けたヒソカだが、重度の障害が残り喋ることも体を動かすこともままならなかった
このまま放置しても身寄りもなく、多くの人間から恨みを買っているヒソカはいずれのたれ死ぬか殺されるだろう
仕方なく旅団内で保護することとなった

ノブナガ「お、見てみろヒソカ

車椅子を止め、空を指さすノブナガ

ノブナガ「空が嘘のようにきれいだぜ」

ヒソカ「・・・ガム」

ノブナガ「お、ガムが欲しいのか?」

ヒソカの口にガムを入れて上げるノブナガ

ヒソカ「・・・クチャクチャ」

噛んでいるガムをノブナガにひっつけるヒソカ

ノブナガ「うわっ!」

ヒソカ「ニタァ」

してやったりと嬉しそうなヒソカ

ノブナガ「そうかー、お前のバンジーガムはやりずれえからなあ〜・・・」

ヒソカ「・・・」

何も言わず黙って空を見つめるヒソカ

その日の空は本当にきれいで
薄っぺらな嘘のように、淡く儚い青色をしていました。


・おまけ 昨日6月6日は


ヒソカvsクロロ 素朴に面白い

・354回(ジャンプ感想 25号)
 夢のバトルも4週目。佳境に入ってきました。一部ではストーリーとの関連が不明なことから「どうでもいいから王位継承戦見せろ」「暗黒大陸編はよ」という声もあるようだけど、さすがに焦りすぎというか落ち着いてほしい。そんなの説明してくれるに決まってる、ゆっくり待とう! 勝手な見解だけど、今回は10週縛りじゃなく20週近くやる――そう思わせる安定度がある。なので、このハイレベルな念バトルを楽しもう。
 バンジーガムを本気で使うバトルは天空闘技場のゴン戦以来ずっと見たかったもので、ゴトー戦での「自分を発射する」という奥行きがでてからより興味深いものになった。クロロ戦では考えうる限界まで披露してくれそうだからマジで期待大。



 さらにドッキリテクスチャーとのコンボが控えてるわけで、刻印やらスタンプってのは相性抜群。高確率でクロロの裏を取りにきてくれるはず。コミックスの説明だとドッキリテクスチャーを使えることを知ってるのは旅団ではマチのみとあったけど、過去の戦いや飛行船前のやりとりで、「体を保護・修飾する能力がある」てのはクロロも把握してるはず。ただ、人形なりどこにでも付けられるてのは知らないぽい≒初見殺しできるのでいまのとこヒソカの優位は間違いない。



 まぁ人間の頭がボーリングの球と同程度の重量なんたらは「キルアのヨーヨーが特注で50キロ」に比べるとスケールダウンしたなぁと思うけど、それはそれで……。次週も楽しみです。

 そういえば先日「アントマン」を観たらスーパーよくできていて感動した。特に小さくなって量子の世界に突入するシーン。あれを映像化したのはガチですごい。どんなのかと言うと映画史で屈指のOP、「コンタクト」(地球から遠ざかっていく映像)の逆バージョン。



1年に1回くらい見返す


 ひたすら小さくなっていく。これを見て、あのカイトちゃんとコアラの会話を思い出した。小さいという概念はエネルギーの総量とイコールではないうんぬん。ハガレンでいう扉の向こうである人間の精神では理解できない世界。コアラの懺悔に初めて出会った時は、「世界観がぶっこわれてしまう基地エピソード」「冨樫……大丈夫か」とシンプルに思ったけど、もしかしたらあれを含めて描写してくれる(世界の真理に迫る)ことが今後あるかもしれない。とにかく「アントマン」を見てハンターへの理解が深まったという話で。おわり。