冨樫とエミネムを応援する日記

ほぼHUNTERXHUNTERの感想

タモリの名文。
赤塚不二夫のスケールのでかさは異常。タモリ界隈の人間関係がどんだけ面白いものだったかは、wikiをみれば想像できる。みんな、じっくり読んだ方がいい

新宿ゴールデン街のバー「ジャックの豆の木」の常連(奥成達高信太郎長谷邦夫山下洋輔、森山威男、坂田明三上寛長谷川法世南伸坊ら)で結成された「伝説の九州の男・森田を呼ぶ会」のカンパによって、1975年6月に上京を果たす[2]。開かれた独演会では「四ケ国語麻雀」や、「中国で作られたターザン映画に出演した大河内伝次郎の宇宙飛行士が宇宙船の中で空気洩れに苦しんでいる様子」などのリクエストを含めた即興芸を披露し、筒井康隆山下洋輔ら臨席した全員を感動させる。また、タモリの芸は奥成達から「密室芸」と命名された。臨席したうちのひとりである漫画家の赤塚不二夫は、「この男を博多に帰してはいけない」と引き留め、自らの家に居候させた。また、のちにプロデューサー的にタモリを売り出し、しばしば一緒に仕事をした高平哲郎にも、しばらくして「ジャックの豆の木」で芸を見せ、意気投合している。また作家の阿佐田哲也は、タモリ赤塚不二夫が裸で抱き合っているバカ騒ぎの場面に出くわし、その様子を自分の小説の中で描写した。

バーでの一件の直後、赤塚不二夫自身が出演する生放送にそのまま連れて行って同様のパフォーマンスを演じさせたところ、黒柳徹子からその夜のうちに照会があったそうで、彼女の感性の鋭さに感心したと赤塚不二夫がコメントしている。
タモリの居候生活は、住居は家賃17万円で4LDKのマンションであり、車はベンツが乗り放題、赤塚からは月に20万円の小遣いが渡されるというものだった[2]。赤塚本人は下落合の仕事場のロッカーを倒し、布団を敷いて寝ていた。赤塚以外ではこんな関係は成り立たなかっただろうとタモリも認め、大恩人だと語っている。ちなみに赤塚は自書の漫画で、「これだけ一緒に暮らしているんだから愛し合うことも出来るんじゃないか」と、2人で同性愛に挑戦して抱き合ったが、全く興奮せず、何もなかったと描いており、タモリも同様の趣旨の発言をしている。

誰が書いてくれたのか知らんが、めちゃくちゃ面白い。ネットすげー。

信憑性が〜という人のために朝日新聞の記事ものっけておく。2004年1月のbe

これでいいのだ!! 東京・新宿(ことばの旅人) 漫画「天才バカボン」のパパ
 
 漫画家の赤塚不二夫さん(68)は、寝たきりの病床で、柔和なほほ笑みを浮かべているという。ふたたび酒を飲んでドンチャン騒ぎをすることも、ペンを握って絵を描くこともないと悟りながら、なにを思う。赤塚さんは62年、「おそ松くん」と「ひみつのアッコちゃん」で躍り出た。67年には「天才バカボン」を連載する週刊少年マガジンが空前の150万部を突破。一気にギャグ漫画の王様になる。31歳のときである。入ってくるお金が半端じゃない。月に1冊「天才バカボン」の単行本を出した60年代後半から70年代、12本の連載をかかえて、税込み「月収1億円」となる。

 もちろんすべて使っちゃうのである。

 500万円で都内に一軒家が建った時代、1200万円のキャンピングカーや2千万円の船を買って、すぐタダ同然で手放した。一緒に遊んでいた編集者の高平哲郎さん(57)は75年ごろ、不惑になったばかりの赤塚さんのつぶやきを聞いている。「もうやることはやっちゃったんだ。あした死んでもいいんだよ」 そこで赤塚さん、愛する新宿を舞台に、「自分が楽しくなる」だけを理由に人生の目的を三つにしぼる。「うまい酒」「周りを楽しく」「人生ナンセンス」
 通行人まで巻き込んで新宿を彷徨(さまよ)い、ロレックスの時計を次々とプレゼント。ゲイバーに入り浸って朝まで飲み、オープンカーで江ノ島に繰り出してまた飲む。75年ごろには新宿のひとみ寿司(ずし)の2階に仲間が集まった。ジャズピアニストの山下洋輔さん、タレントのタモリさん、所ジョージさん。生キャベツをつまみに、焼酎(しょうちゅう)とほうじ茶を飲み、ひたすら芸を磨く。仲間が仲間を呼んで大混乱、裸になり、ものを壊し、奇行を披露し、どうやったらひとが笑うかだけを追求した。本職の漫画でも、なんでもあり。70年に新宿・中落合に事務所を移してからは日本に存在しなかった脈絡のないギャグだけでつなぐ「ハチャメチャ漫画」を世に送り出す。暴れ出すと止まらないニャロメ猫、犬とウナギが合体したウナギイヌ、「ベシベシ」とわめくカエル。「シェー」を繰り返すイヤミ、短銃を年中ぶっぱなす警官。そして「史上初、バカが主人公」(漫画家・古谷三敏さん)の天才バカボンは76年の最終回に向け、年々過激になった。「天才バカボン」の連載をある日突然、ライバルの週刊少年サンデーへ移したり、左手で描いたり。「誰が書いてもおもしろいものはおもしろい」と、1カ月ほど名前を「山田一郎」に変えちゃう。
 赤塚さんと同世代の漫画家、東海林さだおさんがつくづく回想するのである。「あのアイデアは破天荒なつきあいから生まれ、勢いをえたひとが周りにいっぱいいた。おそろしいエネルギーでした」それでは「赤塚時代」を追体験するため、これでいいのだと遊び回る人々が蠢(うごめ)く新宿へ繰り出すのだ。(編集部・石川雅彦)
 
 ●シャボン玉になって
 ひたすら動き回る。ラブホテル街をふらついて客を引く女性を見物し、新宿中央公園へホームレスのテント村を訪ね、歌舞伎町で千鳥足の酔客をながめる。翌日の取材は勇気を出して店に入る。アダルトショップをのぞき、ゴールデン街のバーでひと休み。オカマクラブでショーを鑑賞し、思い出横丁でビールを飲む。ただ、何回となく夜の新宿を徘徊(はいかい)するうちに、わたしの取材コンセプトがだんだん危うくなってきたのである。
 他人と積極的に交わって遊び回る「現代の赤塚不二夫」と出会い、「健在『これでいいのだ』都市・新宿」でいこうと考えていたのに、そうはいかない雰囲気である。単純にいえば、他人との交わりを拒絶する「おれたち『これでいいのだ』都市・新宿」なのだ。ストリップは個室のビデオ屋やのぞき部屋になり、歌はスナックでなくカラオケルームで歌う。居酒屋や焼き肉店は衝立(ついたて)で仕切られ、ゲームセンターでは無言で画面をのぞき込む。みんな個人なのだ、仲間内なのだ、グループなのだ。シャボン玉に入っているように、みんなが街をふわふわと歩き、遊んでいる。見ず知らずの者たちは合体しない。若い女性に声をかけるスカウトマンと、居酒屋や風俗店のキャッチボーイだけがシャボン玉のあいだを行き来する。
 
◇おれたち「これでいいのだ」
 困り果て、新宿在住で世界各国の街を歩き回っている作家の吉岡忍氏に助けを請う。吉岡さんの結論は明快なのだ。
 「簡単ですよ、『自分以外はバカ』の時代がやってきたんですから」
 吉岡さんは最近、ひとつの現象に注目している。「あいつはバカ」といってコミュニケーションの回路を絶ち、横にいる他者を内側から理解してつながる契機をもたない人類の登場だ。吉岡さんによると「カプセルに入り、自分以外にリアル感の持てないひとびと」である。ふたたび新宿へでかけ、耳をすます。ファストフード店では女子高生が「チョームカツク」などと先輩後輩をこきおろし、飲み屋ではサラリーマンが上司や取引先をけなしている。昼間の百貨店の喫茶店では母親たちが学校の悪口を言い募り、「そうよ、そうよ」の大合唱。街頭スクリーンからは自分の言いたいことだけを言い放ち、相手との会話が成立しないタレントや評論家の声が聞こえてくる。
 赤塚さんがよく通った料理屋「浜や」のおかみさんで、いまでも現役の大江あやめさん(80)に会う。「カウンターで知らない同士が差しつ差されつ。とうになくなったわよ。話をするということも珍しいね。スマートと言えばスマートだけどね」赤塚さんとともに新宿で出会い、騒いだ当時の人々を訪ねるうちに、「これでいいのだ」とは究極の相対主義ではないか、という仮説が浮かび上がる。現在の新宿の姿と対比させることで、確信に近づく。
 「オレ、バカだけど、これでいいのだ」「おまえ、バカやってるけど、それでいいのだ」「ぼくたち、こうやって生きているけど、これでいいのだ」
 
◇世間の常識、大したことない
 赤塚さんを「立川不二身」という「弟子」にした落語家の立川談志さんは語る。
 「赤塚さんの『これでいいのだ』とは人生こんなもんでしょということ。がんじがらめの常識への抵抗。あんたの常識、世間の常識なんか大したことない。いつでもおれがぶっ壊してやるよ、ってことだよ」
 そういえば吉岡さんも話していた。
 「新しい文化は、常識、権威を笑い飛ばすところからしか生まれない。相手を受け入れ、自分が覆され、ともに融合しないと出てこないんですよ。バカの融合ですよ」
 深夜、新宿の書店。「バカ」という文字にひかれ、平積みされている脳学者の養老孟司さんの「バカの壁」を立ち読みする。養老さんは「自分が物を知らない、ということを疑う人がどんどんいなくなった」状態や、「壁の内側だけが世界で、向こう側が存在することすらわかっていない一元論」を、バカの壁と定義している。ぼんやり思う。「バカの壁」が250万部売れた背景は、「このままではいけない」と危機感を持つひとが買ったのか。はたまた自分を棚に上げ、「バカの壁を築いているバカがいっぱいいるんだ」と考えているバカが大勢いるということか。
 赤塚さん、シャボン玉が行き交うまちを見たら、なんて思うだろうか。
 口から出ることばは、「これでいいのだ」に決まっているだろうけど。

くだらねーはてなホッテントリばっか読んでないで、たまには新聞も読みなさい☆

全冷中とか、ちゃんと知っといた方がいいよw