スカイ・クロラ 押井守 2008 95点

　原作のカバーをみたことあるだけで、予備知識ゼロで見てきた。そしてツボった。今のところ今年No.1(ミスト観てないため保留) 最初の5分はミラノ座の環境が悪かったのか、ボクの目が衰えていたのか、光がかなりぼやけていて見辛かったんだけど、ホテル行った辺りからは、映画のオーラにやられてしまった。ニートにはこの倦怠感がたまらんのですよ。物語とか設定とか戦闘シーンとか草薙水素の可愛さとか川井憲次の音楽とか、全部良いんだけどそれ以上に、この作品に流れている空気がもう居心地良すぎて、ニヤニヤがとまらない。ダウナー系がキマッちゃったのかなと思うくらい、尋常じゃないほど自分の精神状態がゆったりしていて、こりゃゴダールタイムに(超眠くなるアレ)匹敵するな、と思った。ボーリングのトコとか、その極致かと。これほど しびれっぱなしで映画観たのは初めてかもしんない。ニートマスターになりつつある今だからこそ、これだけ効いたんだろうなー。子供と大人の狭間。完璧に今の自分(笑)

原作は未読だったけど、何か、わかりやすかった(笑)　ミツヤさんの説明から、水素の禁煙まで。倦怠感から抜け出すってことを、よくもまぁこんなに描けたなぁ、と。伊藤ちひろすげーなぁ。行定勲のブレーンだけある(笑)　押井の娘と同い年で。気に入ったシーンはいくつかあるけど、とりあえず人が来たら「何か飲む？」とさらっと聞いてコーヒーなり酒なりだすところ。これを意識しないでできるようになるのが大人への一歩だと勝手に思っているｗ　キスシーンもよかったなー。そうそう、あれですよ、あれ。あれをアニメでちゃんと描けたことが凄い。戦闘シーンに関しては、実はボクは思春期にパイロットになろう!にはまった人間なので、言わずもがな。良く出来すぎてて何も言えないｗキャストもよかったなー。菊地や加瀬の声は映画の統一された空気をだすのに、すごい重要だったと思う。

　で、煙草シーンなんだけど、あれだけガンガンだされると、そりゃ吸いたくなりますよ。最後にひっくりかえそうとも、そんなの誰も観てないというか、それまでがあまりに印象的すぎる。　スカイ・クロラの喫煙シーンについて（日本禁煙学会）という苦情がくるのも無理はない。所詮大衆の頭はこの程度ですｗ　うん、スカイクロラは煙草と酒のみながらもっかい観たいな。ゆとりのうちに観たい。ポニョは大麻とかきめながらみたらまた面白そう。2001年宇宙の旅は大麻と相性ばっちりらしいが、ポニョもそういう系だよなー。昔キノコ食いながら顔のない月をプレイしたら、神懸かってた記憶がある。いや、幻かも。