冨樫とエミネムを応援する日記

ほぼHUNTERXHUNTERの感想

 いまさらマジコンのこと

 言葉としては聞き覚えがあっても(興味がなかったため)全然知らなかったマジコンなるものを、こないだようやく理解した。
偽物のマジコンについて|マジコンショップ
ここにある写真のように通常のゲームソフトの形をしていて側面にmicroSDの入る箇所があり、そこに動画やら音楽やらゲームのデータを入れるとゲーム機(DS)で動く。データのバックアップや改変をパソコンで簡単に行え、改造コード=チートもプロアクションリプレイといった専用機を抜きにして使用可能。といった仕組みで、いやはやなるほどこれが堂々と売られていたのではゲーム業界も焦る罠と。

 ゲームをデジタルデータとして抽出し持ち運ぶという概念が、そりゃエミュレータやMUGENの存在を知っていたから薄々感づいていたにせよ、ここまで普及していたことに驚いた。単純に考えればマジコンとipodはだいたい一緒(ダウンロード→変換→プレイヤー のルートを正規販売以外でも試したことのある人は無数にいるはず)わけで、ネットの誕生以降、音楽映像業界が脅かされ続けていたものからゲーム業界だけが無事切り抜けられるのは無理っちゃ無理。

 でも、もはやipodに負のオーラが全くないのと対照的に、マジコンに正のオーラをほぼ感じ取れないどういうわけか(笑)少し考えてみたけど、これは(多くの人が)恩恵をうけているかどうかが鍵になってるのかなぁと思った。聴ければおkの音楽と機械があってこそ初めてできるゲームでは、ネットとパソコンが普及した現状においてこそ、データとしてぶっこぬき共有できるという点で同一線上にいるけど、一昔前では全然事情が異なる。以前からラジオ放送を録音、レンタルしてコピー、ダビングして配布等をしてきた音楽に対し、ゲームはせいぜい友人からソフトを借りる程度で「複製」などよほどの強者でない限り考えたこともなかったはず。簡単に言えばゲームには金を払うのが当然という空気の中で育ってきた人が圧倒的に多い。だから技術の進化によって、複製が容易になったとしても、ゲームでそれはないんじゃないの?という感覚が強い。

 音楽になると作り手を含めて「タダ」の恩恵を受けてきた人が多かったので、業界の抵抗(CCCD等)もうまくいかなかった。ネットで読めるから新聞いらねーwwなんてのもふと考えてみると不思議な話で、ヤフーみたいなポータルサイトは取材費ゼロで記事を配信できるなんて、これ魔法じゃね?と。ユーザーも記事に対して対価払おうなんてもはや考えまい。新聞社は文句を言ってもいい気がするけど、彼らも絶対ネットで情報得てるしなぁ等々、、これらって要は著作権法の本当の目的=文化の発展(1条)と合致してるってことですよね。

 だからまぁ、なんていうか結論としては後5年位したらマジコンでやりまくった人がゲーム業界に行ったりして規制が緩和されそう←テキトー むしろ今のところマジコン=何か悪いもの というイメージを定着させていられることがスゲー。

  • 参考

むしろ任天堂がマジコン(というかゲームのipod)を出すべきだと思った。 - マボロシプロダクト

  • おまけ

はちま起稿 - Vジャンプのライターさんが編集者ブログでマジコンユーザーに苦言
Vジャンプ WEB
 このVジャンプのブログはマジコンとチートを(多分あえて)混同しているので、よく分からないことになっている。チートに関していえば、プロアクションリプレイ等は10年以上前から大手電気店で売られているわけで、マジコンとは別の文脈でしょう。不正プレイ=制作者の意図に反する裏技の使用 を「道徳」でもって禁止にしてしまうのは「ハッカー文化」の否定に繋がっちゃう気がする。ゲームラボ涙目というレベルじゃなくて、それこそ今のゲーム業界やネットシステムなどを築いてきた「奔放さ」に反するんじゃないの。そりゃコツコツプレイすることがドラクエの醍醐味であることには諸手を挙げて同意するけど、、世の中には色々な楽しみ方があっていい。ネットゲームでの不正は他人に迷惑がかかるという話で、昔友人らがラグナロクでチートしまくって某サーバー最強厨として暴れてたら2chで死ぬほど叩かれていたことを思い出した。大きな視点でみたらその方(バカがいた方)が複雑で面白いと言えなくもないけど チートユーザーがマルチプレイでホスト→追加クエストの開示は可哀想だなぁ。そこは自重してほしい。