冨樫とエミネムを応援する日記

ほぼHUNTERXHUNTERの感想

 ジャンプ感想 09号

  • ワンピース

 エースがなぜ動けるのか問題を見過ごしていいかどうか悩む。基本的に十分な栄養や睡眠をとれてない、つまりコンディションとしては最悪に近い状態のはずが、どうしてこれほど動けるのか。強引な理由づけもできなくはないけど、うーん。。ドラクエにさえテンションシステムが導入されてるこのご時世に、つかワンピにもテンションホルモンとかあるのに、ぶっちして全力というのは、やっぱちょっとケチをつけておきたい。ま、圧倒的に面白いんですけどね。いよいよ白ひげの命と引き換えに「第一部」が終わることとなる。0巻のあとがきから察するに、今回の戦争が終わったら、数年後にとぶのだろう。ほんと王道。そいやセンゴクがアフロに戻っていたような。能力(ネテロとかぶるw)と関係してんのか。

 驚くべきことに連載再開してから、感想かいてなかった。勿論毎週欠かさず読んでいるし楽しみにしている。今最も続きが気になるマンガを三つあげろといわれたら、ワンピ・ハンタ・喧嘩商売なので、うち二つが読めるジャンプは神。27巻を読み返したらイカルゴ編以外は、連載時よりも味があるように思えたから不思議。やっぱ10周連載というしばりがあると、ハードルが上がるもんなんだろな。最近のは育児休暇の甲斐あってか、絵が丁寧なので地味にうれしい。
 前回は百式の零に期待してたところにパーム登場だったので、まんまと編集の手のひらで踊らされたけど、今回一気に話が進んでてさすがだった。パームの精神力、キルアの少年らしさ、プウの悪役っぷり。これぞハンターの密度だと思う。キャラの内面描写がぱねぇ。特にプウの在り方は今後の鍵になりそう。現状唯一容赦なく叩ける「敵」としているので。

 補足として、ハンターが面白い理由をちょっとだけ真面目に書いておくと、ハンターの魅力は「我々」と「彼ら」の扱いにあると思ってる。仲間とそれ以外の境界を強く意識して作品が作られてる。人は「我々」と「彼ら」をわけることが多い。それには個人的な好き嫌いと別に「殺るか/殺られるか」の次元がある。現状では後者としてあるのが国家。戦争になって命令されたら「彼ら」を殺さなければいけない。で、心理的に相手を「彼ら」として線を引いた存在にすると、けっこう残酷なことが平気でできたりする。自分とは関係ない向こう側になら何をやってもおkと。こういう線引きは常日頃行われていることであって、それは何も「人」に限ったことではない。例えばシーシェパードとかはリアルに鯨を「知能のある哺乳類」=「仲間」と思っている(のだろうきっと。)から、執拗に守ったりする。

 そんで、ハンターのようなマンガでは、基本的に登場人物が仲間か否かを全部自分で決められる。すなわち自由、かっこいい。それこそハンター証を持ってるようなキャラは、現実と違って国家のようなもう一つの縛りをくらってないので「殺る/殺らない」も個人次第。とはいえ、これだけだとドラゴンボールも一緒(悟空は自由)だから、そこにもう一つ「それでも我々/彼らの区分がなくならない」という重要な要素有。ハンターの世界には色んなグループが存在していて、各々その仲間の為なら命をかけるし、相手には容赦ない実力者がぞろぞろでてくる。(旅団、ゲンスルーなど)

 そういうバランスを図っていたはずが、物語が進むと、それを崩しかねない、ようは単体グループで世界征服できそうな輩がでてくる。蟻編。厄介なのは「蟻」という概念をもちだすことによって、必然的に主人公らに「人類」という対立項を立ち上げさせたこと。個人的な仲間意識とは別のもの(現実の国家のようなもの。上位層)がでてきたことは重要で、ここにきて初めて自分が「人類」に所属している以上、「蟻」を倒さなければいけないという構図がでてくる。敵(彼ら)がクソヤローなら問題ないんだけど、個人的に話してみたら良い奴だったと分かっても、政治的に敵であるから、、というよくある話がでてきてしまう。

 しかし、これも26巻でどうも「蟻」側から和解の空気が醸し出されてきて、いよいよ「人類(ハンター協会)」の方が利己的なんじゃね、という感じになってきてた。蟻の王は人間(の中でも優秀な奴)と話そうとしているのに、ネテロは情が移る前に叩き潰そうとしてるとこなど実にわかりやすい。さらにここ二回ではキルアがパームを敵認定→やっぱ仲間と改める→パームの人間性復活! →プウが凄い勢いで敵化してる(倒されても仕方ない) という風に話が進んでるので、もうひと波乱ある気配。

 この感想をみているかもしれない中高生に向けて書いておくと、この「われわれ/彼ら」「私的/公的」はマジであらゆることに応用可能なので、身の回りのことに考えを巡らすといい頭の体操になるよ。ワンピースでいうなら、私的=「○○団」 公的「海賊⇔海軍」とか

  • あねどきっ

終わり方がけっこうひどかったw 序盤が面白かっただけに、ちょっと残念。やっぱタイトル通りもっとなつきを中心に進めてほしかった。なつき9:奏1でやればよかったんだよ。へたにロリコンの意見を反映させたりするから、一般層の支持を得られなかったんだと勝手に言ってみる。

  • バスタード

 一年ぶりの連載復活第二回にして、見開き下書き状態で「申し訳ございません」に盛大にふくなどする。萩原先生はやっぱりレベルが違うぜ。特に今回からの新章は18巻の続きなので、ネームの多くは既にできてるはず。この回なんて半分以上が未使用・改訂版からの原稿(加筆されている)だったのに、このありさま。。いやでも、再合体の意味が9年の時を経て分かったので、ちょっと感慨深かったりw話は普通に面白いし。ポルノの七属性を描ききるのは大変そうだけど、とにかくどうにか今後も連載を続けてほしい。下書き歓迎。完全版は後に回してくださいw