冨樫とエミネムを応援する日記

ほぼHUNTERXHUNTERの感想

「蔵書全文デジタル化の先に見える図書館の未来」で一番気になること。

ざっと目を通してみたけど、一番気になることがシンプルな形で提示されていないように思えた。その問題こそが、最も具体的で、また誰がどう考えても最重要なコトなのに。。それは何かっていうと、電子化した書籍はどのような形で利用することができるのか? てこと。

電子納本が進めば、データの利用の仕方も図書館としての公的サービスだけでなく、商業利用も含めて多様に広がっていく可能性がある、と中川副大臣はみる。図書館の館内だけでなくネット経由で自宅で読んだりダウンロードして印刷したり。電子ブックリーダーへの配信もありうる。

これ。今も電子図書館青空文庫があるじゃん!と思う人はいるかもしれないけど、それらはあくまで一部の図書に限定されてたのであって、これがオールデジタルになると事態はめちゃくちゃ異なる。例えば国会図書館が蔵書の全てをデジタル化して、ネット上に公開したり、電子ブックリーダーで利用できる状態にするのであれば、本屋や他の図書館の存在意義は1/1000くらいになる。特にマンガはヤバイ。20年後にタダで図書館のマンガをネット経由で読めるようになっていたら、少なくとも僕は家にある全ての単行本を処分するw

今後、ipadkindleのようなものがより洗練されていくことはほぼ確実で、それこそ50年後には「紙」で本を読むのはモノ好きな人レベルの状態になるかもしれない。そんなときに20世紀と同じコンセプトで図書館が公共財を無料で提供しているのなら、確実に出版社は潰れるし、本屋は相当小さな規模になっている。

つまり、何が言いたいかっていうと、デジタル化(概念)×図書館(概念) のコンボを突き詰めた先は、完全に未知の領域だということ。それは需要側にとっては奇跡の組み合わせだけど、供給側からしたら従来のビジネスモデルをぶち壊すものになる。だから、どこかで折り合いをつけなければならない。そして、具体的にそれは何なのか?5分真剣に考えてみたけど、想像もつかなかた。

前回前々回でも書いたように、クラウド化していく流れは変わりそうになく、ローカル保存を回避するストリーミング配信(と少額課金)が基本になることで、あるいみ「公正」なネット社会になっていくと思う。その中に20世紀までの概念である「図書館」をどう位置付けるのか。

「図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保有して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設(図書館法第二条)」であるところの図書館ができた時「情報がデジタル化され、ネットを通じて自在に引き出せる」なんて概念はなかった。でも、今はある。これ確実に過渡期。どーなんのっと。