冨樫とエミネムを応援する日記

ほぼHUNTERXHUNTERの感想

 ジャンプ感想 34号

相変わらずまぁ面白いですね。ただ、今回は読んでて2つ違和感を感じたのでそれを書いときます。

1.ジンがビヨンド陣営No.2になるのに労力をかけすぎてる

「パリストンをNo.2からひきずりおろして企みを阻止したい」にしても、ノーウェル基金の三世代口座とやらは条件が厳しすぎ。「子の孫として口座を開設する以上お前はオレのチームの一員だ」「戦場でのオレの命令は絶対」ってあんた……。生死が懸かった場面で、念能力最強クラスが他人の支配下になるとかよくわからん。これがヒソカだったら「ホントに守るわけないじゃん」で済むかもしれないけど、今回のジンはガチな約束をしてるように見える。


(まずならない)

とすると、危険度として「パリストンがNo.2>>戦場でミュヘルの命令に従う」になるようで、パリストンどんだけだと。これは組織のNo.2でこそ発揮できる強力な能力が、パリス本人または側近にあるってことなんですかね。「No.2と認められてる、なんか、なんか」の3つ揃えば令呪(絶対命令権)発動とか。いわゆる「全く前情報のない状態から奴のペースにはまれば おそらく心理的に作動を阻止する手はない」(アベンガネさんのカウントダウン評)系。実際はわからん。

2.ジンの持ち上げ方が異常

チート的な能力はもちろん、今回の内面描写はヤバい。342〜344では「オレも混ぜろよ」「ここからはオレが直接遊んでやる(パリス向け)」「今日からオレがNo.2だ 文句がある奴ァ前へ出ろ」と、破天荒っぷりが凄かったけど、実際は”小さなムチャ”をコツコツ重ねてきたと。んで、ミュヘルに対する応答内容が至極真当。

これは魅力的すぎるでしょう。今んとこジン(とパリストン)は完全に読者の上をいっている。十二支んやクラピカの思考なら世の中にはトレースできる人が居そうだけど、彼らのは多分いない。作者にしかできない→冨樫天才→とはいえ人間→負担かかってると発展してくと、その先にあるのは「ジン視点での物語は長続きしない」。単純に考えて、今の強度でずっと進行するのは人間にできることなのか?(ジンが頭悪いって思われたら作品のテンションがガタ落ちするし、ハイリスク)

そう思えるくらいジンの評価が上がった後に、「『HUNTERXHUNTER』という歴史の中で、TOP3には間違いなく入るであろう衝撃的なシーンがこの後に控えています」を見返すと、なーんか退場フラグが立ってる気がしてしまう。もちろん杞憂であってほしい。個人的にはジンパリス視点の方がゴルアレオクラ視点より10倍見たい。ゴン絡みかもしれない「パリスとの少しばかり複雑な因縁」の過去編もめっちゃ読みたい。